こんばんは!もちくんです!
今日は内科医として働く僕が実際に読んで面白かった医療漫画3選をご紹介します!
医療漫画ってどれもドラマティックですよね。
劇的な展開に、熱い名言など。
でも実際の医療現場は果たしてそんなドラマティックなものでしょうか?笑
皆さんのそんな疑問と、医療に興味があるけどどれを読んでいいかわからない!
そんな想いに応えていきたいと思います!
それでは今日もよろしくお願いします!!
お医者の僕が実際に読むぶおすすめ医療漫画3選
ベタな作品ばかりですみません(^^;;
でもいい作品はいいんですよ!!!笑
それでは詳細を見ていきましょう!!
ちなみに、今日紹介する漫画は全てKindleで読むことができます!
最後にKindleの紹介も付けてありますのでそちらもご参考ください!
ちなみにですが、Kindleの利用方法をお悩みの方はこんな記事もあります!
医龍-Team Medical Dragon-
概要
永井明氏原案による、乃木坂太郎氏作画の全25巻からなる漫画です。
2002年−2011年にかけて小学館ビッグコミックスペリオールに掲載されました。
坂口憲二さん主演でテレビドラマ化されたことでご存知な方も多いのではないでしょうか。
元々は本作の主人公であり心臓外科医の朝田龍太郎率いるバチスタチームの活躍と、大学医局の政治を描いた作品です。
魅力
単なるヒーローものではない!
医療漫画やドラマに多いのが、一人のスーパースターの活躍を描く作品です。
実際、ドラマ版の医龍も主人公の朝田龍太郎はスーパースターとして、また、いわゆる良医として描かれています。
しかし、原作の朝田龍太郎像はスーパースターとは少し違う描かれ方をしています。
もちろん難手術をこなす天才外科医という設定は変わりませんが、患者を治すためには手段を選ばず、「手術をして患者を治す」という自分の任務に忠実な究極のリアリストとして描かれます。
そのため読者は朝田の本心が読めずに常にハラハラすることになります。
つまり、ヒーローはこんなことはしないはず!
ということも、平気でしてしまうため、いい意味で朝田の行動には裏切られ続けます。
これが医龍の、『先が読みたくて仕方ない!』と思わせる魅力の一つだと思います。
研修医伊集院の成長
とはいえ作品の初めは、朝田はどちらかというとアウトローとして描かれ、医局という組織をただ引っ掻き回すような存在でした。
そこに、朝田の部下としてチームメディカルドラゴンに加入するのが一方で平凡で保身的な研修医伊集院です。
物語中盤からはこの伊集院の成長を描くことが話の中心となります。
伊集院は作中でも『どこにでもいる研修医』というふうに評価され、天才の朝田とは対照的に描かれます。
天才の行動はかっこいいですが自分に重ねるのは難しく、この凡人である伊集院が泥臭く戦っていく姿にこそ読者は自分を重ね一緒に一喜一憂したりするのです。
医療者として
恥ずかしながら僕はこの朝田龍太郎の考え方にかなり影響を影響を受けています(笑)
物語としては、中盤以降は現実と比べても突拍子もないような表現も減っていき、かなりリアルに描かれていると思います。
また、医療者だけではなく、伊集院の成長物語としては、この世の頑張る人たちみんなに当てはまるような内容と思います。
ちなみに、現在完結していることもあり、一気に読みきりたい方にもおすすめです!!
フラジャイル 病理医岸京一郎の所見
概要
草水敏氏原案、恵三朗氏作画による作品であり、月刊アフタヌーンで連載中。
2016年にはTOKIOの長瀬智也さん主演でドラマ化されました。
病理医という視点を通して医療の世界を覗くような世界観です
魅力
病理医とは?
この漫画の面白いところは何と言っても、主人公が病理医という一般にはあまりイメージがつきにくい職業という点です。
病理医は、簡単にいうと我々臨床医が採取した細胞や組織を顕微鏡で観察し、病理学的な診断を行うドクターズドクター(医者が相談する医者)です。
つまり患者と話をして…というよりは、患者の細胞や組織と向き合い診断をつけるという仕事です。
そのため、とりわけ責任も重大です。
病理診断で治療法は大きく変わります。
もちろん臨床医とのディスカッションを行いながら治療を行うわけですが、病理学的知見の及ぼす影響はとても大きいです。
そんな病理医と臨床医の駆け引きが見られるのもこの漫画の魅力です。
リアルとコミカル
今回紹介している他の二つの作品と比べて、リアルとコミカルのバランスが非常にいいと思います。
リアルに関しては上にも書いた病理医と臨床医の駆け引きはもとより、製薬会社の内情が描かれたり、病理医という特性上検査技師との関わりも描かれます。
またコミカルな部分としては絵柄です。
真面目な描写の中でも砕けた絵柄が挿入されることで、読者には一定の緊張感と安堵感が与えられます。
医療モノってテーマの特性上重たくなりがちですが、あんまり肩肘張り過ぎずに読めるのがいいです!
医療者として
先にも書きましたがリアルだと思います(笑)
普段お世話になっていて大変恐縮ですが、病理の先生方は岸先生のようにどこか気難しい方も多いのでそこもリアルに感じているのかもしれません(爆)
また、病理医はその需要に反してなり手が少ないのも現状です。
医学生や、医療者を志す若者にもぜひ読んでほしい物語です!
ちなみに未完なのでこれから先もまだまだ楽しめますよ!!
ブラックジャック
概要
説明不要の不朽の名作。手塚治虫氏による医療漫画です。
ジャパニーズ・ダーク・ヒーローの一人です(笑)
魅力
ストーリー
ブラックジャックの面白さは、医療的というよりはもっぱらそのストーリーにあると思います。
医療に関してはリアリティよりはあくまでフィクションを優先しているような描写も見受けられます。
そこで語られる人間模様こそがこの漫画の魅力です。
生と死
ブラックジャックは天才的な腕を持つ無免許医なので、治療報酬は高額です。
支払い能力のない人間にも容赦なく請求します。
その瞬間に患者家族は生と死について本気で考え始める。
毎回、『自分だったらどうするだろう?』
そう考えながら読むのが、僕なりのこの漫画の楽しみ方です。
医療者として
ブラックジャックの紹介が短いのは、この漫画は僕の紹介を読んでるくらいなら、漫画そのものを読んだ方がいい!と思うからです(笑)
人生について考えるのに本当に適した漫画です。
全ての方にお勧めします。
Amazon Kindleについて
Amazonが提供する電子書籍サービスです。
電子書籍の魅力はどこでも、スマホやタブレット一つで楽しめるということです。
僕は読んだ本を出しっ放しにしてしまい、1巻だけ足りないなんてことをやりがちなのでありがたいサービスです(笑)
まだまだ雨の日も多いので、まずは1冊お試しになられてみてはいかがでしょうか?
まとめ
今日は内科医として働く僕が実際に読んで面白かった医療漫画3選をご紹介しました!
本当に読んで損はない漫画だと思います!
医療関係者じゃなくても楽しめる要素満載です!!
それでは、今日のオススメの一曲はこちらです。
日本が誇るロックバンドLOUDNESSの『CRAZY DOCTOR』です!!ロック!!
Amazon Musicでも楽しめますよ!!
それでは今日はここまで!
また明日!!バイバイ!!
もちくん
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